📝 この記事の要点
- ●DPA回転翼3級は一般社団法人ドローン操縦士協会の民間認定資格、15歳以上から受験可能。
- ●費用は受講20万円+申請2.5万円+証明書1.2万円+2年毎の更新1.2万円。
- ●2025年12月以降は飛行申請優遇措置がなくなったため、業務利用は二等国家資格との併用がおすすめ。
キーファクト
| 発行団体 | 一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA) |
|---|---|
| 制度開始 | 2017年6月1日 |
| 対象年齢 | 15歳以上 |
| 受講料相場 | 20万円前後 |
| 資格申請+証明書発行 | 37,000円(25,000円+12,000円) |
| 更新料 | 12,000円/2年毎 |
| 有効期限 | 2年 |
| 10時間以上の飛行経験 | 受験要件 |
「ドローン操縦士回転翼3級って何?取る価値はある?」——本記事では、現役の一等技能操縦士の視点から、DPA認定資格『ドローン操縦士回転翼3級』を取得方法・費用・国家資格との違いの3軸で整理します。
DPA『ドローン操縦士回転翼3級』とは
ドローン操縦士回転翼3級とは、一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が発行する民間認定資格です。2017年6月1日にDPAが国土交通省登録管理団体として認定され、以降、企業や個人がドローンを安全に活用できるよう体系的な資格制度として運用されています。
基本情報
| 項目 | 内容 | |---|---| | 正式名称 | ドローン操縦士回転翼3級 | | 発行団体 | 一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA) | | 認定対象 | 回転翼ドローンの操縦初心者 | | 受験対象年齢 | 15歳以上 | | 視力要件 | 両眼0.7以上、片目0.3以上(矯正可) | | 色覚要件 | 赤・青・黄の識別 | | 有効期間 | 2年 | | 制度開始 | 2017年6月 |
DPA(ドローン操縦士協会)について
DPA(Drone Pilots Association)は、2016年6月にドローン操縦士の技術発展と航空安全確保を目的に設立された一般社団法人。2017年6月に国土交通省登録管理団体として認定されました。
DPA回転翼3級でできること
DPA回転翼3級保有者は、カテゴリーIIまでの飛行が可能です。
飛行カテゴリーの定義
| カテゴリー | 概要 | 申請 | |---|---|---| | カテゴリーI | 特定飛行に該当しない飛行 | 不要 | | カテゴリーII | 特定飛行のうち、第三者上空を飛行しない | 必要(許可・承認) | | カテゴリーIII | 特定飛行のうち、第三者上空で特定飛行を行う | 一等資格+第一種機体認証必須 |
DPA回転翼3級保有者は、自身の操縦技能・知識を証明することで、カテゴリーIIまでの飛行に対応できます。
DPA回転翼3級を取得する手順
ステップ1:DPA認定校を選ぶ
DPA認定校は全国にあり、受講内容は概ね統一されています。最寄りのDPA認定校を選んでください。
ステップ2:受講
ドローンスクールでは、ドローンの構造、航空法、10時間以上の飛行練習を含む実技まで体系的に学びます。
ステップ3:試験
訓練終了後、受講先のスクールで筆記試験+実技試験を実施。
ステップ4:DPAへの登録
試験合格後、DPA公式サイトで登録手続きを行います。登録時に資格申請費・証明書発行費が発生します。
DPA回転翼3級の試験内容
| 区分 | 出題範囲 | |---|---| | 基礎知識 | 用語・動作・単位 | | 物理学 | 力学 | | 工学 | 航空工学 | | 気象 | 気象学基礎 | | 専門知識 | 機体構造・姿勢制御・動力/バッテリー・送信機・TEM/SRM/CRM | | 法令 | 無人航空機関係・電波関連 |
受験要件
- 15歳以上
- 視力・色覚・身体要件を満たす
- 10時間以上の飛行経験
- オンライン講座『安全運航管理基礎講座』を受講・修了
- 学科・実技試験に合格
DPA回転翼3級の費用
受講料(DPA認定校):20万円前後
「ドローン操縦士回転翼3級」の取得に伴う受講料は20万円前後で、全国どのDPA認定校でも大きな差は生じません。
資格申請・証明書発行:37,000円
| 項目 | 費用 | |---|---| | 資格申請費 | 25,000円 | | 証明書発行費 | 12,000円 |
更新料:12,000円/2年毎
車の免許と同様、2年ごとに資格更新が必要。更新料は12,000円です。
総コスト試算
| 項目 | 費用 | |---|---| | 受講料 | 約200,000円 | | 申請+証明書 | 37,000円 | | 初期費用合計 | 約237,000円 | | 2年後の更新 | +12,000円 |
DPA回転翼3級を取得する4つのメリット
1. 飛行申請の補助エビデンス
DPA回転翼3級は資格証明として認知度が高く、操縦技能を客観的に示せます。 ※ただし2025年12月18日付で、民間資格による飛行許可申請の優遇措置(簡略化)は廃止されています。優遇措置を受けたい場合は二等以上の国家資格が必要です。
2. DPAドローン総合保険の自動付帯
DPA技能会員には、ドローン操縦中の事故をカバーする総合保険が自動付帯します。
3. DPA技能会員の特典
- 飛行許可申請代行サービスが常時割引
- DPA動画コンテンツサービス無料視聴
- 「ドロサツ!!」での機体レンタル会員価格利用
4. 国家資格の講習時間が短縮される
DPA回転翼3級保有者が国家資格(二等)取得時、登録講習機関で『経験者扱い』となり、講習時間と受講料が大幅に短縮されます。これは大きなメリットです。
DPA回転翼3級のデメリット
1. 実技試験の難易度が比較的高い
実技10時間の練習を経ての試験は、初学者にはハードルが高めです。
2. 2年毎の更新費用がかかる
更新料12,000円+更新時の再受験(場合により)が必要。
3. 飛行申請の優遇措置がない(2025年12月以降)
ここは大きな注意点。2025年12月18日に民間資格の申請優遇が廃止されたため、業務利用なら二等国家資格との併用が必須に近い状態です。
DPA回転翼3級と国家資格の違い
| 項目 | DPA回転翼3級 | 国家資格(二等) | 国家資格(一等) | |---|---|---|---| | 区分 | 民間資格 | 国家資格 | 国家資格 | | 受験対象 | 15歳以上 | 16歳以上 | 16歳以上 | | カテゴリー | I・II | I・II(簡略化) | I・II・III | | レベル4飛行 | 不可 | 不可 | 可能 | | 飛行申請優遇 | なし(2025/12〜) | あり(簡略化) | あり(簡略化) | | 受講料 | 20万円前後 | 30〜35万円 | 50〜80万円 | | 有効期間 | 2年 | 3年 | 3年 | | 試験合格率 | 70〜80% | 90%(経験者) | 60%〜 |
「ドローン操縦士回転翼2級」は存在しない
「ドローン操縦士回転翼2級」という資格は存在しません。 国家資格に『二等無人航空機操縦士』があるため、混同されることがあります。
DPA回転翼3級はどんな人におすすめか
取得をおすすめする人
- 趣味でドローンを楽しみたい15歳以上(国家資格は16歳以上)
- 国家資格取得の前段階として基礎を固めたい人
- DPAの保険・特典を活用したい人
- 段階的にステップアップしたい初心者
国家資格を直接おすすめする人
- 業務利用を考えている人
- 物流配送・インフラ点検プロを目指す人
- 自治体・大規模法人案件を取りたい人
2026年における民間資格の位置づけ
2025年12月18日付の制度変更で、DPA回転翼3級を含む民間資格は『申請優遇措置のない資格』になりました。とはいえ、以下の役割は引き続き有効です。
- 基礎技能の習得:10時間以上の飛行経験で操縦感覚を習得
- 国家資格の前段階:登録講習機関の経験者コース受講で実費を抑えられる
- 15歳から受験可能:国家資格より早く始められる
- 保険・特典:DPA総合保険などの会員特典
よくある質問
Q. DPA回転翼3級を取れば仕事ができますか?
A. カテゴリーIIまでの飛行が可能なため、空撮・点検などの業務には対応できます。ただし2025年12月以降、業務での申請優遇がなくなったため、効率を考えると二等国家資格との併用が現実的です。
Q. 国家資格と一緒に取るべきですか?
A. 順番として『DPA回転翼3級→二等国家資格(経験者コース)』が王道です。経験者コースなら受講料が大幅に下がります。
Q. 受験はどこでもできますか?
A. DPA認定校での受講・受験が必須です。認定校は全国にあり、最寄りのスクールを選べます。
Q. 国家資格との実技免除はありますか?
A. DPA回転翼3級の保有自体では実地試験は免除されません。ただし、国家資格の登録講習機関を修了すれば、その時点で実地試験が免除されます。
Q. インストラクター資格はありますか?
A. はい、DPA回転翼3級インストラクター資格があります。3級取得後に追加講習を受けて取得できます。
DSLでのドローン資格取得サポート
DSLドローンスクールでは、民間資格の入門に最適なFREEBIRD認定操縦士コース(¥198,000・2日間)と、業務利用向けの二等国家資格コース(¥302,500〜)を提供しています。
『まず民間資格で操縦経験を積み、その後二等の経験者コースへ』という王道ルートを最短ルートでカバーする設計です。
まとめ
- DPA回転翼3級はドローン操縦士協会の民間認定資格、15歳以上から受験可能
- 費用は受講20万円+申請2.5万円+証明書1.2万円+更新1.2万円/2年
- 2025年12月以降、民間資格の申請優遇は廃止
- 業務利用は二等国家資格との併用が現実的、入門には依然有効
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執筆: ドローンライセンススクール 記事編集部 (DSLドローンスクール 公式ブログ編集チーム)